蓮如の道とは

「蓮如の道」とは、蓮如上人研究の第一人者であり、
真宗法統を受け継がれる大谷暢順法主が提唱される、
蓮如上人の教え、智慧に学び、現代に活かしてゆく「考え方」、「生き方」のことです。
大谷暢順法主は、その著書『歴史に学ぶ蓮如の道』の中で
「蓮如の道」「蓮如イスム」について次のように説いています。

蓮如は五十七才にして、浄土真宗の教を大いに弘めるという
所期の目的を達した。
幾度か生命の危険に晒(さら)され、又越え難い難局を突破して、
他力本願の教を天下に闡明するに至った。
歴史上誠に数少ない人生の成功者の一人である。
吉崎の寺内町成立まで、それは長い荊棘の道であった。
だがそれを切開いて行くのに殆ど何時も戸惑いを見せていない。
慌てず、誤たず、次々と目的を成し遂げている。
私は彼のこの生き方を、勝手乍ら蓮如道と名付けてみた。
又蓮如イスムとも言ってみる。
(『歴史に学ぶ蓮如の道』143P)

すっかりさびれていた本願寺を
一生の間に日本最大の大教団に育て上げた蓮如上人。
その教えに学び、人生の成功者たる蓮如上人の生き方に学ぶことこそが
「蓮如の道」です。

とはいえ、蓮如上人の教えはすぐに理解できるものではありません。
そこで、「歩む会」では、より多くの方に、
また、これまで佛教に関心のなかった方に、
その概略、本質を簡単に理解していただけるよう
便宜的に4つの道を設定してみました。
「真の仕合せへの道」「希望への道」「成長への道」「成功への道」です。
この4つの道を辿ってゆくことが「蓮如の道」そのものです。

では、それぞれの道にはどんな意味があり、
どのような関係にあるのかを簡単な図を使ってご説明しましょう。

蓮如上人は、死をも考えるほどの孤独で不遇だった少年時代、
身近にあった浄土真宗の聖教をそれこそ破れるまで読み続け、ある時、
心に光が射す瞬間を迎えます。(一念発起)
この教えこそ自らを本当の仕合せに導く教えなのだと気づくのです。
感動に震える少年蓮如は、自らを救ってくれた教えに感謝し
生涯、この教えを人々に広めることを誓います。
そこから、希望に満ちた蓮如上人の力強い人生が始まります。

その感動の体験と蓮如上人を救った教え、心のあり方、生き方を
「真の仕合せへの道」として位置づけました。
これを理解することが「蓮如の道」の出発点であり、
実際に自分自身の心に光が射し、喜びを獲得し、
真の仕合せに到達することが終着点になります。

また、蓮如上人は、来世で佛となる利益(りやく)に加えて
現世でも、「浄土に行くことが決まった人(正定聚)」になれる
という利益がある、と説きました。
自分は阿弥陀佛を信じ、阿弥陀佛に救われて
浄土に行くことを約束された人間だ、と信じて、
毎日を前向きに、力強く生きることが出来るようになります。
つまり、「希望への道」を歩むことになるわけです。

さらに、蓮如上人がそれこそ口をすっぱくして説かれた
「良き人」になるための教を「成長への道」、
浄土真宗を大教団に育て上げた手腕とそれを支えた強い目標意識など
現代を生きる人々にも参考にしていただきたい
蓮如上人の生き方を「成功への道」、
として位置づけ、蓮如上人の教や生き方をわかりやすくご紹介するとともに
ご自分の日頃の生活実感や体験に照らして考えやすくいたしました。

さあ、皆さんもこの4つの道から
あなたの「蓮如の道」の歩みを始めてみませんか。



一般財団法人
本願寺文化興隆財団

大谷暢順理事長